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転職エージェントの掛け持ちで増えるものと減るもの

公開日

この記事の要点

  • 複数の転職エージェントに同時に登録することは、制度の上でも慣行の上でも問題ありません。専属の契約を結ぶ仕組みがないためです。
  • 増えるのは選択肢だけではありません。面談、連絡、断りの作業も社数のぶんだけ増えます。3社を超えたあたりで、断る作業のほうが時間を取り始めます。
  • 目安は2社から3社です。性質の違うものを組み合わせると、届く求人の出どころが分かれて重なりが減ります。
  • 同じ企業に2つの経路から応募すると、企業側で重複と判断されて選考が止まる場合があります。紹介を受けた企業名だけ控えておいてください。
  • 併用していることは、聞かれたら答えて構いません。隠す必要はなく、伝えたほうが日程の調整が速く済みます。
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このページの内容

掛け持ちしてよいのか

最初に前提を確かめます。ここが不安なまま進めると、必要のない気遣いに時間を使うことになります。

専属の契約を結ぶ仕組みがない

転職サービスに登録しても、そのサービスだけを使うという約束は発生しません。利用規約に他社の併用を禁じる条項を置いているサービスも、掲載している範囲では確認していません。

登録は無料で、途中でやめても違約金のような仕組みはありません。人材紹介は採用が決まったときに企業が費用を払う構造なので、求職者を縛る根拠がそもそも薄い形になります。

複数に登録して比べることは、担当者の側も想定しています。面談で「他にも登録していますか」と聞かれるのは、禁止するためではなく、選考の進み方を把握するためです。

実際に多くの人が併用している

1社だけで進めるほうが珍しい、という前提で運用されています。求人の重なりや応募の重複を管理する手順が用意されているのは、併用が常態だからです。

複数に登録することで不利になる、という話も出てきますが、根拠を示した資料は見当たりません。選考の基準を公開している企業は少なく、外からは確かめられません。断定できない話として扱ってください。

むしろ1社だけのほうが危うい

1社に絞ると、その担当者との相性がそのまま結果になります。担当者を指名する仕組みはほとんどのサービスにないため、当たり外れを引き受けることになります。

扱う求人の範囲も1社ぶんに限られます。エージェントが紹介できるのは、そのサービスが企業と契約している求人だけです。1社で見える範囲は、市場の一部でしかありません。

何社が適切か

数を増やせば増やすほどよい、という形にはなりません。

目安は2社から3社

2社あれば、担当者の対応を比べられます。返信の速さ、扱う求人の傾向、こちらの希望をどこまで聞くかは、比べる相手がいて初めて分かります。

3社を超えると、面談の日程を合わせる作業が急に重くなります。在職中なら、1社につき1時間前後の面談を平日の夜か週末に入れることになり、4社目からは調整そのものが負担になります。

自分が対象になるサービスがそもそも少ない場合もあります。掲載している201件のうち78件が年齢の上限を設けていて、48件が対応地域を都道府県で限っています。条件で絞ったあとに残る数が、選べる範囲になります。

増やしても求人は比例して増えない

大手の総合型を3社並べると、扱う求人が重なります。同じ企業の同じ募集が、3社から届くことがあります。数を増やしても、見える範囲は思ったほど広がりません。

範囲を広げたいなら、性質の違うものを組み合わせるほうが効きます。担当者が求人を紹介する形と、経歴を登録して企業からの連絡を待つ形では、届く求人の出どころが変わります。

減るのは時間、増えるのは作業

登録した社数だけ、面談と連絡と断りの作業が増えます。紹介された求人に返事をする作業も、社数のぶんだけ発生します。

活動そのものに使える時間は有限です。断る作業に時間を取られて、応募書類の推敲が後回しになるなら、社数を減らしたほうが結果は良くなります。

掛け持ちで増えるもの

利点を具体的に見ます。

扱う求人の範囲が広がる

エージェントごとに契約している企業が違います。1社では出てこなかった募集が、別の1社では最初に出てくることがあります。とくに職種を絞っている場合、特化型を足すと見える範囲が変わります。

掲載している201件のうち、職種を限らない総合型は72件です。残りは分野を絞った特化型で、分野ごとの掲載数には大きな開きがあります。総合型を1つと特化型を1つという組み合わせが、範囲と専門性の両方を取る形になります。

担当者を比べられる

同じ経歴を話しても、返ってくる反応は担当者によって変わります。扱う業界の知識、返信の速さ、こちらの希望をどこまで聞くかの3つが揃わないと、面談は情報収集ではなく説得の時間になります。

比べる相手がいると、その差に気づけます。1社だけだと「こういうものか」と受け入れてしまい、合わない担当者と半年を過ごすことになります。

一方が止まっても活動が続く

担当者の異動、返信の途絶、紹介できる求人が尽きるといったことは起こります。1社だけだと、そこで活動が止まります。

複数を動かしておくと、片方が止まってももう片方が進みます。期限を決めて動いている場合、この保険は効きます。

掛け持ちで増える負担

利点と同じだけ、手間も増えます。

面談が社数のぶん必要になる

登録した社数だけ、最初の面談があります。経歴と希望を説明する内容はほぼ同じで、同じ話を3回することになります。

説明する内容を先に書き出しておくと、2社目からは短く済みます。職務経歴書を整えておくことは、その準備も兼ねます。

連絡の量が増える

紹介の連絡、進捗の確認、日程の打診が、社数のぶん届きます。在職中なら、平日の日中に届いた連絡へ夜に返す形になり、返信の遅れが積み上がります。

返信の遅れは、担当者の側からは志望度の低さとして読まれます。扱える量を超えて登録すると、どのサービスからも熱意が低い人に見えるという逆の結果になります。

断る作業が最後に残る

進めないと決めた求人と、使わないと決めたサービスには、その旨を伝える作業が残ります。放置すると連絡が続き、断る手間は減りません。

内定を得たあとも、他社に辞退の連絡を入れる作業があります。社数が多いほど、この後始末が長くなります。

併用していると伝えるべきか

隠す必要はありません。

聞かれたら答えて構わない

面談で他社の利用を聞かれるのは一般的です。禁止するためではなく、選考の重複を避け、進み方を把握するためになります。

正直に答えると、応募済みの企業を外して紹介してもらえます。伏せたまま進めると、同じ企業を別の経路から紹介されて、あとで重複が発覚します。

社名まで言う必要はない

どのサービスを使っているかまで答える義務はありません。「他にも登録しています」で足ります。

一方、応募済みの企業名は伝えたほうが実利があります。重複を防ぐのは自分のためでもあるからです。サービス名は伏せて、企業名だけ共有するという線引きが取りやすくなります。

進み方を共有すると調整が速い

他社で最終面接が近い、という状況を伝えておくと、日程の組み方が変わります。急いで進めるべきか、慎重に見るべきかの判断材料になります。

伝えないまま進めると、内定の時期がばらついて比べられなくなります。同じ時期に結果が揃うように調整するのは、併用しているからこそできることです。

応募が重なったときの扱い

併用で最も実害が出やすい場面です。

同じ企業への二重応募は止まる

エージェント経由と直接応募、あるいは2社のエージェント経由で同じ企業に応募すると、企業側で重複と判断されます。どちらの経路で扱うかが決まるまで選考が止まり、場合によっては両方とも進まなくなります。

企業から見れば、誰に手数料を払うのかが決まらない状態になります。判断が付かないまま見送りになることもあり、応募者にとって何の得もありません。

紹介を受けた企業名を控える

防ぎ方は単純です。紹介を受けた時点で企業名を控えておき、別のサービスから同じ企業が出てきたら「その企業は他で紹介を受けています」と伝えるだけで済みます。

控えるのはメモで足ります。日付と企業名と、どのサービス経由かの3つがあれば追えます。

重なったらどちらで進めるか決める

先に紹介を受けた側で進めるのが原則になります。企業側の記録もそうなっているためです。

どうしても担当者を変えたい場合は、先の側に辞退を伝えたうえで一定の期間を置く形になりますが、その間に募集が閉じることもあります。担当者との相性で選ぶより、話が進んでいる側を優先するほうが結果は安定します。

断るときの手順

後回しにするほど重くなります。

求人を断るのは早いほどよい

紹介された求人に応募しない場合、その旨を早く伝えるほど次の紹介が来ます。返事を保留したままだと、担当者はその求人の結果を待つことになり、次が止まります。

理由を詳しく書く必要はありません。「今回は見送ります」で足ります。ただし、なぜ合わなかったかを一言添えると、次に届く求人の精度が上がります。

サービスを使わないと決めたとき

進める気が無くなったサービスには、その旨を伝えてください。連絡を絶つより手間が少なく、あとで再開したいときにも話が早く済みます。

退会の手続きを用意しているサービスもあります。個人情報の扱いが気になる場合は、退会まで進めておくと登録した情報が保持され続けることを防げます。

内定を辞退するとき

内定を得たあと、他社の選考を止める連絡が要ります。担当者を通している場合は担当者へ伝えれば、企業への連絡は代行されます。

直接応募した企業には自分で連絡します。ここを放置すると、企業側の採用計画に影響が出ます。決まった時点で、その日のうちに送ってください。

自分が対象のサービスだけを見る

4問に答えると、対応年齢・対応地域・就業状況の条件に合うサービスだけが残ります。記事で挙げた条件を、自分の場合に当てはめて確かめられます。

自分が対象か調べる

組み合わせの決め方

数より組み合わせのほうが結果を左右します。

性質の違うものを並べる

総合型を1つと特化型を1つか2つ、という組み合わせが基本になります。総合型は職種を変える選択肢を残し、特化型はその分野の事情を前提にした話ができます。

さらに範囲を広げたいなら、経歴を登録して企業からの連絡を待つ形を1つ足す手もあります。届く求人の出どころが変わるため、同じ形を3つ並べるより重なりが減ります。

下の表は、性質の違う3件を並べたものです。対応年齢と対応地域の行を見比べると、同じ「転職エージェント」でも対象が違うことが分かります。

項目アドキャリ転職Hype_Agency株式会社ユニゾンキャリア株式会社ユニゾン・テクノロジーRECRUIT DIRECT SCOUT(リクルートダイレクトスカウト)株式会社インディードリクルートパートナーズ企業からのスカウト
対応年齢制限なし20歳〜39歳制限なし
対応地域全国千葉・埼玉・大阪 ほか2件全国
進め方担当者と面談担当者と面談企業からの声かけ
就業状況の条件学生は対象外制限なし制限なし
公式サイト公式サイトへ公式サイトへ公式サイトへ

条件で絞ってから数を決める

先に見るのは自分の条件です。年齢、勤務地、いまの就業状況の3つで、対象になるサービスはかなり絞れます。条件から外れているサービスは、何社登録しても紹介を受けられません。

条件から絞る手順は診断にまとめてあります。残った数が少なければ、その中から2社を選ぶことになりますし、多ければ組み合わせを考える余地が出ます。条件別の一覧からも同じ絞り込みができます。

求人を紹介しない種別に注意する

掲載している201件のうち19件は求人を紹介しません。経歴を登録して待つ形や、キャリアの相談だけを行う形が含まれます。

3社に登録したつもりで、そのうち1社が求人を紹介しない種別だった、ということが起こります。数を数えるときは、種別の欄も合わせて見てください。

種別ごとに登録したあと何が起きるかは転職エージェントを使わない方がいい人と、その理由にまとめています。数を決める前に、種別の違いを見ておくと組み合わせを作りやすくなります。

下のカードは、職種を限らずに扱う総合型の1件です。組み合わせの土台として置く場合、対応地域が全国のものを選ぶと条件で外れにくくなります。

アドキャリ転職

Hype_Agency株式会社

対応年齢
制限なし
対応地域
全国

こんな人に向いています

  • 在職中でも相談したい人
  • 未経験からこの分野に移りたい人

よくある質問

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000サービスから、あなたが対象のものだけを

4問に答えると、対応年齢・対応地域・就業状況の条件に合うサービスだけが残ります。掲載しているのは転職サービスで、求人情報ではありません。

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