転職エージェントを選ぶ基準を、決める順番から整理する
評判から入ると判断が遠回りになります。条件、種別、扱う分野、担当者の順で見ると絞れます。掲載201件のうち78件が年齢の上限を、48件が対応地域を設けており、条件で外れる分は先に落とせます。
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言葉の定義から入ると混乱します。契約の相手から見ると、違いは1本の線で説明できます。
人材紹介では、紹介を受けた企業と直接、雇用契約を結びます。入社したあとは、その企業の社員として働きます。紹介した会社との関係は、入社の時点で基本的に終わります。
人材派遣では、派遣会社と雇用契約を結びます。働く場所は派遣先の企業ですが、雇い主は派遣会社のままです。派遣先の指揮のもとで働きながら、雇用の関係は別のところにあるという二重の構造になります。
この1点が、以降の違いのほとんどを生みます。給与、勤怠、休暇、社会保険、相談先のすべてが、雇用契約を結んだ側に紐づきます。どちらが優れているという話ではなく、関係の作り方が違うだけです。
人材紹介で入社した場合、給与はその企業から支払われます。昇給や賞与の判断も企業が行い、評価の仕組みもその企業のものが適用されます。長く働くほど、その企業の制度に沿った処遇になります。
人材派遣では、給与は派遣会社から支払われます。時間単位で計算されることが多く、派遣先が支払う料金の中から派遣会社の取り分を差し引いた額になります。有給休暇の付与も派遣会社が行います。
働き方で困ったとき、相談する先も変わります。紹介で入社したなら企業の上長や人事に、派遣なら派遣会社の担当者に相談します。派遣先との関係に問題が起きたとき、あいだに立つ人がいるのは派遣の側の利点になります。
人材紹介は、長期の雇用を前提にしています。期間の定めのない雇用で入社することが多く、辞めるまでその企業に在籍します。紹介した会社の役割は、入社までを支えるところで終わります。
人材派遣には契約の期間があります。3か月や6か月で区切り、更新を重ねる形が一般的です。同じ組織の同じ部署で働ける期間には制度上の上限があり、そこを越える場合は別の扱いに切り替わります。
期間が区切られていることは、弱みにも強みにもなります。腰を据えて働きたい人には落ち着きませんが、いろいろな職場を見たい人や、決まった期間だけ働きたい人には合います。
働く側から見えにくい部分ですが、確かめられる領域です。
有料職業紹介の事業は、厚生労働大臣の許可を受けて行われます。労働者派遣も許可制ですが、こちらは別の制度です。両方を行う会社は2つの許可を持ち、片方しか行わない会社は片方だけを持ちます。
許可番号を見れば、その会社が何をする事業者なのかが分かります。有料職業紹介は「13-ユ-313841」のように中央に「ユ」が入り、労働者派遣は「派13-315859」のような形になります。会社概要に2つの番号が並んでいれば、両方を扱う事業者だと分かります。
当サイトが掲載している201件を運営する137社のうち、有料職業紹介の許可番号を確認できたのは100社でした。24社は確認できておらず、13社は求人を紹介しないため許可の対象になりません。確かめ方は有料職業紹介の許可番号を自分で確かめる方法にまとめています。
人材紹介では、採用が決まった時点で企業が成功報酬を払います。金額は採用した人の理論年収の3割前後が目安とされ、決まらなければ発生しません。求職者から手数料を取ることは、職業安定法で原則として禁じられています。
人材派遣では、派遣先が派遣会社へ時間あたりの料金を払い続けます。その中から派遣社員の給与が支払われる形になります。働いているあいだ継続して費用が発生するため、成功報酬とは収益の立ち方が違います。
どちらの形でも、働く側が費用を負担することはありません。掲載している199件のうち185件が無料で、求職者が費用を負担する5件はキャリアの相談やスクールに集中しています。求人の紹介や派遣とは別の種別になります。
紹介と派遣の両方を行う会社は珍しくありません。とくに資格が要る職種では、正社員と派遣の両方の募集を同じ窓口で扱っていることがあります。どちらで働くかを決めていない段階なら、両方を扱う相手のほうが話が早く済みます。
一方で、片方しか扱わない会社に登録すると、選択肢がその形に限られます。正社員を探しているつもりが派遣の話ばかり出てくる、あるいはその逆が起きるのは、扱う範囲が違うためです。
当サイトでは、種別を9つに分けて記録しています。求人を紹介する形が180件、求人を紹介しない形が19件で、後者には経歴を登録して待つ形やキャリアの相談だけを行う形が含まれます。登録の前に、扱う形を見ておいてください。
種別ごとに登録したあと何が起きるかは転職エージェントを使わない方がいい人と、その理由にまとめています。雇用の形を決める前に、扱う種別の違いを見ておくと選び直しが減ります。
下の表は、扱う形が違う3件を並べたものです。表頭のラベルが、登録したあとに何が起きるかを示します。
制度の違いより、自分の状況に当てはめたときの差のほうが実用的です。
長く同じ組織で働きたいなら、直接雇用のほうが噛み合います。昇給や昇進の仕組みに乗れますし、任される範囲も年数とともに広がります。腰を据えて経験を積みたい場合は、こちらが基本になります。
住宅の購入や借り入れを考えている場合も、雇用の安定は見られる項目になります。期間の定めがない雇用のほうが説明しやすい場面はあります。将来の予定がある人は、そこも勘定に入れてください。
一方で、入社まで選考の負担があります。書類と面接を通る必要があり、決まるまでの時間も読めません。急いで働き始めたい場合には向きません。
働き始めるまでの時間が短い形です。登録して条件が合えば、比較的早く就業が決まります。収入を止めたくない場合や、次を探しながら働きたい場合には現実的な選択になります。
職場を変えやすいことも利点です。契約の期間で区切られているぶん、合わなければ更新しないという選択が取れます。いろいろな職場を見てから決めたい人には向きます。
家庭の事情で働く時間を限りたい場合も、条件を指定しやすい形になります。勤務地、時間、曜日を先に決めて探せるため、条件の交渉を毎回しなくて済みます。
一定の期間を派遣として働いたあと、双方が合意すれば直接雇用に切り替わる形があります。働いてみてから決められるため、入ってからの食い違いは減ります。
ただし、直接雇用が約束されているわけではありません。期間が終わったところで切り替わらない場合もあります。切り替わったあとの条件も、その時点で提示されるものになります。
期間中の扱いは派遣と同じで、雇用契約は派遣会社との間にあります。給与も派遣会社から支払われるため、直接雇用に切り替わるまでは派遣の枠組みで働くことになります。
登録の前に確かめられることがあります。
その会社が紹介を扱うのか、派遣を扱うのか、両方なのかを見てください。会社概要の許可番号が最も確かな手がかりになります。番号の形で事業の種類が分かるためです。
サービス名からは判断できません。「転職エージェント」を名乗りながら派遣も扱う会社があり、「派遣会社」を名乗りながら紹介も行う会社もあります。呼び名ではなく、許可と扱う求人で見分けてください。
当サイトでは、調べた範囲の許可番号を各サービスのページに載せています。確認できなかった場合はその旨を書いているので、書いていないことと持っていないことは区別して読んでください。
紹介でも派遣でも、対象になる条件はあります。掲載している201件のうち78件が年齢の上限を設けていて、48件が対応地域を都道府県で限っています。実務経験を必須としているサービスも14件あります。
条件から外れていると、扱う形が合っていても紹介を受けられません。条件別の一覧で対応年齢と対応地域から絞り込めますし、診断なら4問で同じ絞り込みができます。
条件を公表していないサービスもあります。書かれていない場合、設けていないのか書いていないだけなのかは外から区別できません。当サイトでは確認できた範囲だけを載せています。
派遣で働く場合、派遣先との間に立つ担当者の存在が効きます。就業のあとも相談できる体制があるかどうかで、困ったときの動きが変わります。掲載しているサービスのうち、就業したあとの支援があると公式サイトで明示しているのは27件です。
紹介の場合、入社した時点で紹介元との関係は基本的に終わります。入社後のことは自分と企業のあいだで解決することになります。そのぶん、選ぶ段階で内情を確かめておく重みが増します。
下のカードは、資格の要る分野で紹介を扱っている1件です。対応地域の欄に県名が並んでいるサービスは、その範囲の外には届きません。
4問に答えると、対応年齢・対応地域・就業状況の条件に合うサービスだけが残ります。掲載しているのは転職サービスで、求人情報ではありません。
4問に答えると、対応年齢・対応地域・就業状況の条件に合うサービスだけが残ります。掲載しているのは転職サービスで、求人情報ではありません。