転職エージェントを選ぶ基準を、決める順番から整理する
評判から入ると判断が遠回りになります。条件、種別、扱う分野、担当者の順で見ると絞れます。掲載201件のうち78件が年齢の上限を、48件が対応地域を設けており、条件で外れる分は先に落とせます。
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無料の理由を知らないまま使うと、熱心な対応を受けたときに落ち着かなくなります。構造は単純なので、先に押さえておいてください。
職業安定法は、有料職業紹介の事業者が求職者から手数料を受け取ることを原則として禁じています。例外は限られていて、芸能やモデル、一部の科学技術者や経営管理者などの職種に絞られています。一般の転職では、求職者が手数料を払う形は制度上ほぼ成立しません。
この規定があるため、「無料」は各社が競争のために掲げている条件ではありません。どの事業者も同じ制度の下にあり、そこで差は付きません。無料であること自体を売りにしている説明を見かけたら、制度の話をしているだけだと受け取ってください。
有料職業紹介の事業は、厚生労働大臣の許可を受けて行われます。当サイトが掲載している201件を運営する137社のうち、許可番号を確認できたのは100社でした。24社は確認できておらず、13社は求人を紹介しないため許可の対象になりません。
費用は、採用が決まった企業が払います。金額は採用した人の理論年収の3割前後が目安とされますが、事業者と契約によって変わります。人材サービス総合サイトで手数料表を公開している事業者もあり、そこで確かめられます。
報酬は採用が決まって初めて発生します。面談を何度重ねても、書類を何度直しても、決まらなければ収入にはなりません。この点が、時間単位で費用が発生する相談業とは決定的に違います。
早期に離職した場合、支払われた手数料の一部が企業へ返る取り決めを置いていることもあります。紹介したあとの定着まで見る事業者があるのは、この仕組みが背景にあります。
サービスの利用料は無料ですが、面接に行く交通費や、やり取りに使う通信費はこちらの負担になります。遠方の企業を複数受ける場合、この費用は無視できない額になります。
在職中に平日の面接へ行く場合、有給休暇を使うことになります。金銭ではありませんが、これも自分の側が出しているものです。応募する数を決めるとき、この負担も勘定に入れてください。
オンラインでの面接に対応している企業も増えています。移る前提の転職や、遠方の企業を見る場合は、対応の可否を先に確かめると負担が変わります。
無料であることは、体験のほとんどを説明します。
エージェントが紹介できるのは、そのサービスが企業と契約している募集に限られます。世の中の求人すべてから選んでくれるわけではありません。希望に合う求人が手元になければ、近いものを勧めることになります。
利用者から見ると、これは「希望と違う求人を押し付けられた」という体験になります。担当者の姿勢の問題として語られやすいのですが、実際には扱っている在庫の問題であることが少なくありません。同じ希望でも、別のサービスなら在庫にある場合があります。
掲載している201件のうち、職種を限らない総合型は72件で、残りは分野を絞った特化型です。どの範囲を扱っているかはサービスごとに違うため、1社で見える範囲は市場の一部でしかありません。
報酬が採用の成立時にしか発生しない以上、決まりやすい案件を勧める方向に力が働くと指摘されています。どこまで実際に働いているかは外から検証できないため、断定はできません。ただし、そういう力が構造として存在することは知っておいて損がありません。
対策は難しくありません。勧められた理由を尋ねればよいだけです。なぜこの求人なのかを説明できる担当者と、説明が薄い担当者は、この一問で分かれます。
複数のサービスを使うと、この偏りに気づきやすくなります。同じ希望を伝えて出てくるものが揃っていれば市場の傾向ですし、1社だけ違うなら在庫の事情になります。
担当者が向き合っているのは、求職者と企業の両方です。企業側の要望を満たす候補を出すことも仕事に含まれます。この点を隠す必要はありませんし、それ自体が不誠実というわけでもありません。
医師の診察料を保険が肩代わりしても診察の質が落ちないのと同じで、支払い元が別であることが直ちに質を下げるわけではありません。問題になるのは、支払い元を知らないまま「自分だけのために動いてくれる」と期待した場合です。
当サイトもサービスへのリンクから広告収益を得ています。並び順には使っていませんが、その事実は先に書いておきます。詳しくは並び順と広告の扱いに書いています。
無料ではないサービスも存在します。ここを混同すると、想定外の請求に出会います。
掲載している199件のうち、求職者が費用を負担するサービスは5件でした。185件は無料、費用の扱いを確認できていないものが5件、福利厚生として提供されるものが4件です。以下の件数は2026年8月時点のものになります。
この5件は、キャリアの相談やスクールに集中しています。求人の紹介を事業にしていないため、有料職業紹介の許可の対象になりません。制度上、求職者から費用を受け取ることが禁じられていないのはこのためです。
金額は入会金だけで数万円かかるものもあり、コースによってはさらに積み上がります。無料のサービスと同じ感覚で登録すると話が変わるので、登録の前に費用を払うのが誰かを見てください。
掲載している201件のうち19件は求人を紹介しません。経歴を登録して企業からの連絡を待つ形が7件、担当者を紹介する形が4件、キャリアの相談だけを行う形が3件などが含まれます。
このうち費用がかかるのは一部です。スカウトの形は企業側が費用を負担するため、求職者は無料で使えます。同じ「求人を紹介しない」でも、費用の出どころは種別によって変わります。
種別ごとに登録したあと何が起きるかは転職エージェントを使わない方がいい人と、その理由にまとめています。無料かどうかだけでなく、何をしてもらえるのかを合わせて見てください。
下の表は、費用の出どころが違う3件を並べたものです。表頭のラベルが、登録したあとに何が起きるかを示します。
未経験からの入職を支援する形で、研修や講座が組み合わされていることがあります。研修が無料で提供される場合と、費用がかかる場合の両方があります。掲載しているサービスのうち、研修や学習の支援があると公式サイトで明示しているのは28件です。
費用がかかる場合、その支払いが入職の前に来るのか、あとに来るのかで負担の重さが変わります。分割の支払いを組む形もあり、途中でやめたときの扱いは契約の内容によります。申し込みの前に、やめた場合の条件まで読んでください。
無料の研修であっても、受講の途中で紹介先を選ぶ範囲が限られる場合があります。研修と紹介がひとつづきになっている形では、そこも含めて条件を見ることになります。
構造が分かれば、確かめる先も決まります。
登録の前に、費用の負担がどちらにあるかを見てください。当サイトでは各サービスのページに費用の扱いを書いています。無料と明示しているもの、求職者が負担するもの、確認できていないものを分けて載せています。
「無料相談」と書かれていても、そのあとに有料の講座が続く形があります。無料の範囲がどこまでかを、申し込みの画面で確かめてください。金額と、何に対する対価かが書かれていれば判断できます。
確認できていないサービスもあります。書いていないだけの場合と、条件によって変わる場合があるため、断定はできません。気になるなら問い合わせて構いません。
求人を紹介する事業者には、有料職業紹介の許可番号があります。番号は「13-ユ-313841」のような形で、先頭の2桁が許可を出した都道府県、中央の記号が事業の種類を表します。公式サイトの会社概要に書かれていることが多く、誰でも確かめられます。
厚生労働省の人材サービス総合サイトでも検索できます。会社名でも番号でも引けるため、公式サイトに書かれていない場合はここで探せます。確かめ方は有料職業紹介の許可番号を自分で確かめる方法にまとめています。
番号が無いこと自体は問題を意味しません。求人を紹介しない事業には、そもそも許可が要らないためです。番号の有無は、その事業者が何をする会社なのかを知る手がかりとして使ってください。
紹介された求人について、なぜこれなのかを尋ねてください。希望のどこに合っているのか、合っていない部分をどう見ているのかを説明できるかどうかで、担当者の仕事の質が見えます。
答えが「いま募集が出ているので」だけなら、在庫から出しただけの可能性があります。それが悪いわけではありませんが、こちらの条件を踏まえた提案とは違います。何度か続くようなら、担当者の変更を申し出る選択もあります。
下のカードは、求職者から費用を受け取らないと公式に明示している1件です。費用の扱いを明記しているサービスは、その分だけ確かめる手間が減ります。
4問に答えると、対応年齢・対応地域・就業状況の条件に合うサービスだけが残ります。掲載しているのは転職サービスで、求人情報ではありません。
4問に答えると、対応年齢・対応地域・就業状況の条件に合うサービスだけが残ります。掲載しているのは転職サービスで、求人情報ではありません。